日本電気労組様:新しい時代の組合活動を行うためには、組合役員にも新しい能力が必要と考える日本電気労働組合様の取り組み事例をご紹介しています

労働条件の改善から個人のキャリア自立支援へと労働組合の活動が変わりつつある今、日本電気労働組合様では、まず、「組合活動の変化」を組合員に理解してもらうことを目指しました。そのために、組合役員に求められる能力を洗い出し、教育を体系化して研修を実施。結果として、組合活動への関心を高めることに成功しています。

*ご担当者の所属、役職などは2009年11月現在のものを掲載しています

労働組合の役割の変化で変わっていく組合役員の能力

日本電気労働組合 中央執行委員 政治・広報・教育担当 米国CTI認定 プロフェッショナルコーチ(CPCC) 浦底 雅彦 様多くの企業で年功序列が崩れ、成果主義が導入されている今、労働組合の役割も従来の団体交渉などから、「何をしたいのか、何が出来るようになりたいのか」といった組合員個人個人の主体的なキャリア自律への支援へと変化しています。私たち、日本電気労働組合も、個々人を支援してパフォーマンスを出せる人材へとなってもらうことで、労働条件の向上を勝ち取ってもらうことを目指しています。

しかし、こうした変化に対して、組合活動に対する組合員の認識は従来のものと変わらず、新しい組合活動の意図をなかなか理解してもらえていませんでした。また、組合役員にとっても、身につけるべき行動特性の能力・知識が不明確なままで、結果として、私たちの意図が伝わらないどころか、労働組合の存在感が薄くなり、組合役員を希望する人材が減少していったのです。

そこで、私たちは、この2つの課題の解決策を検討し、組合役員に求められる能力や知識の明確化と教育体系の構築を目指すことにしました。

新しい組合活動に欠かせない3つのビジネススキル

組合員の主体的な行動を促すために何が必要か、私たちは徹底的に議論しました。まず、なによりも大切だと考えたのは、「組合に関心を持ってもらう」ことです。その実現には、従来とは異なる組合活動をわかりやすく伝えることが必要でした。

一方で、従来から大事にしてきた組合役員と組合員のFace to Faceの場面でのヒアリングの質を高めるスキルの向上も必要なのではと考えました。

そこで、面談の場で聞き上手になるためのコーチング、職場会で仕切り上手となるためのファシリテーション、そして、説明会で説明上手になるためのプレゼンテーションといった3つのコミュニケーションスキルの向上を目指すことにしました。

この3つのスキルは、組合活動だけでなく、ビジネスにおいても大切な能力です。つまり、組合役員を経験することが、キャリアアップにプラスに働くと考えたのです。

意識を変えさせられる強烈なプレゼンテーション研修

ライフワークスさんにお手伝いいただいているのは、3つのうちのプレゼンテーション研修。私も受講したのですが、格段に効果がありましたね。組合役員はプレゼンテーションする機会が多いので本当に役立っています。プレゼンテーションだけでなく、ホームページやメルマガ、議案書の作り方も実際に変わりました。どうすれば、組合員の皆さんに組合活動に関心を持って理解していただけるかを意識するようになり、格段にわかりやすく伝えられるようになったと思います。プレゼンテーション研修と名を打っていますが、コミュニケーション全般について深く学んでいると思います。裏づけのデータが豊富で説得力がありますし、労働組合やある特定の業種向けに特化していないのがいいですね。

これらの研修を通して、着実に労働組合の情報発信に対する満足度は上がりました。今後も、組合員のキャリア自律支援を積極的にしていきたいですね。

一方で、このような研修を通して身につけたスキルを発揮して、組合役員の人たちが組合活動に達成感ややりがいを感じ、そして、職場に戻ったときに周囲から評価されるといいなって思っています。そうすれば、役員を引き受ける人が増えますからね。

※日本電気労働組合について
国内有数のコンピュータメーカーであるNECの労働組合。近年の成果主義導入など処遇制度の変更に対して、組合員のワーク・ライフ・バランスの実現の観点から新しい活動を展開している。

セミナー概要
課題組合活動の変化が認知されず、役員の確保にも苦慮。
賃上げや春闘などの交渉だけでは、労働条件の向上が困難な現代。個々人のキャリア形成を促すことで労働条件の向上を目指す"きめ細やかな支援"へと活動を変化させていました。しかし、そのことは組合員には、なかなか認知されず、組合役員の人材確保の面でも、苦慮するようになりました。
方法組合役員の教育を体系化。ビジネスコミュニケーションスキルをアップすることに。
コーチング、プレゼンテーション、ファシリテーションの3つのスキル研修を実施。特にライフワークスの経験豊富な講師が担当したプレゼンテーション研修は組合役員のプレゼンテーション力の向上に大きく貢献しました。プロから「伝えることは3つまでにまとめる」「手振りの効果」など、発表に有効な知識を学んだのです。日本電気労働組合ではこうした能力を総じて「見せる化」と呼び、組合役員同士で啓発し合っています。
結果組合活動に対する組合員の関心がアップ。
「見せる化」は人前で発表するプレゼンテーション能力の向上だけに止まらず、様々なところで応用されています。ホームページやメールなどの書き方などにも読み手のことを考える"ユーザビリティ"を意識するなど、組合員の組合活動に対する関心に良い影響を与えています。このようなことを通して、組合役員としてのキャリアが職場でも評価されるように今後も活動を続けていきます。

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