働きがいを、すべての人に。株式会社ライフワークス

「介護に関する不安」をセミナーで払拭
介護申請の具体的な手続きなど
リアルな情報を提供し、風土づくりをスタート

従業員からの休暇取得に関する相談に変化が 労働組合からの要望もキッカケに

当社では、3~4年ほど前から「保存休暇(有給休暇を積み立てておける制度)を、介護で使用できるのか?」「介護で使用する際、どういった状況なら使用できるのか?」という問い合わせが少しずつ増えてきていました。また、同じ頃、労働組合から「介護に不安を感じる」「介護に直面した場合、どうすれば良いのか分からない」という声が上がっている、という情報もいただいており、介護への関心の高まりを感じると同時に、当社の社員にとって「介護」はどのような状況にあるのだろうか、と考えるようになりました。介護中の方が多いのか、介護予備軍が多いのか、職場において、介護のことを話す雰囲気はどうなのか、また、介護に関する会社制度がどこで認識されているのかどうかも分からず、介護に対して取り組まなければ、と動き出しました。

全社員にアンケート。「介護の実態」を把握することからスタート

まず、全社員にアンケートをとり、実態を把握し、具体的な数字を押さえることにしました。労働組合と協力し、労働組合は組合員に対して、会社は管理職に対して、全社員約3,000人にアンケート調査を実施しました。すると、一般データと比べ、「今、介護をしている」と回答した人が多く存在していました。また、「5年以内に介護の可能性がある」と答えた社員も2割強にのぼりました。当社は平均年齢が43歳なので、当然の結果とも言えます。アンケートで明らかになったことは、介護の実態と社員が抱える「漠然とした不安」。8割の方が「介護に対して不安」と答える一方、具体的な準備をしているのは2割。準備をしていない理由は「まだ親が元気だから考えられない、考えたくない」というもの。目の前に迫っていないけれど、他人事ではないという気持ちがみえてきました。この漠然とした不安を解消するには、まず、知らないことでの不安をなくすことが良いと判断し、基礎的な知識を提供するセミナーを実施することしました。

目的は「不安の解消」。リアリティのある内容にこだわって企画

セミナーを開催するにあたって、すでに介護セミナーを実施されているなど、介護について先進的に取り組んでいらっしゃる企業にリサーチして、依頼先を検討しました。ある会社様は、保険会社系列のシンクタンクの方に来ていただき、介護を取り巻く状況などについてデータを用いて説明する内容だったり、ある会社様は、介護施設に勤務するケアマネジャーに講演してもらう内容だったり。どうしようかと考えていたときに、ライフワークス様の介護セミナー体験会があったことから参加してみました。介護への心構えや介護支援の種類と特徴、お金の話など、介護に関する不安を払拭するための基本的な情報がバランスよく盛り込まれていて、当社のニーズにピッタリでした。また、体験会はグループワーク形式でしたが、大人数が参加できる講演形式にもアレンジできるということ、また、男性講師もいらっしゃり、社員の85%が男性である当社において、男性講師からお話していただいたほうが、より響くと思ったことも決め手になりました。

定員の3倍近い申し込みに驚き。内容は毎回ブラシュアップ

初回は、2016年1月に2コマ実施。それぞれ定員120名で募集したところ、なんと600人以上の申込みがありました。介護保険料を納め始める40歳以上の社員を対象にしましたが、あまりの殺到ぶりに50歳以上の方を優先的に受付。参加者を抽選で決めましたが、抽選に外れた方からは「なんとか入れてほしかった」という声をたくさんいただき、またこれを受けて、5月には4コマ、定員120名で開催しましたが、こちらも200人以上の方をお断りするほど申込みがありました。

タイトルは「介護セミナー~基礎編~」。最初に当社の介護制度について説明をしてから、講師の方にバトンタッチ。介護をとりまく現状、情報収集先の紹介、介護施設や必要な費用のことまで基本的な知識をすべて網羅したものでした。1月のセミナー参加者へのアンケートで「お金のことをもう少し詳しく知りたかった」という声があったため、ライフワークス様に依頼し、5月開催時には詳しいお金の情報をプラス。また、当社所在地(名古屋市)やその近隣市町村の相談窓口を紹介したり、「親の様子がおかしいと思ったら連絡する先はどこか、そこからどんな人が来て、何を聞かれるか......」など、詳細な実例を用いて丁寧に解説いただきました。リアリティを持って学べるよう工夫してもらえたのが良かったです。参加者からは、「思っていたほど費用はかからず、親の年金でまかなえるイメージができた」という声や「介護はいきなりやってくる、ということが理解できた。セミナーで知識が付けられて良かった」という声を多くいただき、不安の払しょくにつながったと思っています。

「介護セミナー」の概要

日程 1回2時間(これまでに6回実施)
対象 40歳以上の社員
※希望者先着順
※合計約700名が参加
コンセプト
  • 介護に対する漠然とした不安を払拭すべく、基礎的な知識を提供する
  • 自社の制度も含め、わかりやすく解説
目的
  • 介護について話しやすい風土づくりのキッカケ
  • 従業員の求めていることを把握するため

説得力ある「介護経験のある男性講師」

もうひとつ良かったのが、講師が介護経験のある「男性」だったこと。当社は地元出身で、親が比較的近くに住む男性社員が多く、介護の主体者である自覚を多くの方が持っています。まさに、介護主体者として取り組んだ講師から、ご自分の体験を交えて話していただけたのは効果的でした。「介護が原因で兄弟がぎくしゃくする」とか「都合の良い時だけ顔を見せたり、長男やその家族に介護を任せきりにするのではなく、手伝いやねぎらいの言葉を」など、実感のこもったコメントには受講者から笑いがもれました。アンケートにも「講師の実体験をもとにした話が役立った」というコメントが多く寄せられました。

セミナー後にみえた課題に応えるべく「本当に必要な支援」を模索

今回、「社員が何を求めているのか、まずはセミナーをやって探ってみよう」という意図もありました。実際にやってみて、「当社に何が必要か」が少しずつ見えてきたように思います。社内のイントラネットに介護に関するホームページを立ち上げ、介護に関する会社制度について紹介したり、介護に役立つ参考書籍を紹介したり、介護経験者の声も掲載し情報発信に努めています。今後は、介護に直面した部下に対応する管理職へのフォローを考えたいところ。仕事と育児や介護を両立できる、また、それら両立する人を助け合える風土づくりや、両立を可能にする業務効率化にもこれまで以上に取り組んでいかなければと考えています。

この事例のまとめ

課題 社員の介護に対する「漠然とした不安」の解消。
また、今後、多くの社員にとって避けられない「介護」について、社内や職場でオープンに話せる風土づくりのきっかけを作りたい。
方法 介護を取り巻く当社社員の現状について、状況把握のための全社員アンケートをセミナー前に事前に実施。セミナー開催後は、参加者にアンケートを実施し、寄せられた要望を踏まえて、次回セミナーをブラッシュアップ。
成果 社員の「漠然とした不安」の解消の一助に。毎回、アンケートでは約85%の方が「満足」と回答。アンケート結果からみえてくる社員の実情や不安、要望が、今後の仕組づくりの参考になっている。

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