「役割創造project」とは、キャリア発達・キャリア開発とその支援という観点から、日本のミドル・シニア人材の「働き方改革」をライフワークスらしく実現していく取り組みです。

2020.01.08 ストーリー

シニア活躍推進ワーキンググループへの参加の期待 #03
株式会社ジュピターテレコム 川村豊様

株式会社ジュピターテレコム 川村豊様

シニア(50代)社員の力を企業競争力向上に繋げるために参画企業4社とライフワークスで発足した、「シニア活躍推進ワーキンググループ」。参画企業の株式会社ジュピターテレコム 人事本部 人財開発部長の川村豊様にシニア層における参画の背景、現在、そして今後の取り組みについて、お話をうかがいました。

シニア社員の知見の活用をより広げるために

―このシニア活躍推進ワーキンググループに参加を決められた背景は?

川村:当社は来年25年目を迎えますが、設立当初に陣頭指揮をとり中心となって働いてきた社員が、もうすぐ定年を迎えます。現在では定年後の嘱託社員の方の人数は100名程度ですが、あと5年くらいで400名を超えてくるという現状です。せっかく第一線でバリバリ働いてきた方々が、経営に近いところに関われない仕事に従事するのではもったいない、何かできないかと考えていた時に今回のワーキンググループにお誘いいただき、参加を決めました。
施策を自社内だけで検討していると視野が狭くなってしまうので、他の会社の事例を取り入れたいという思いと期待がありました。

―現在はシニア層にどのような取り組みをされていますか?

川村:2016年からシニア社員を活用した様々な施策を展開しています。シニア社員の知見を活かすことと企業理念の浸透を目的に、2016年に定年退職後のシニア社員に社内講師として登壇してもらい、年間1,600回のセミナーを実施しました。その後2017年に、主体的な学びの場として企業内大学「J:COMユニバーシティ」を設立し、現場で活躍してきたシニア社員を7つの学部の学部長に抜擢しました。学部長には主に、自身の得意分野を活かした講義の開催や、社内ネットワークを活かした社員登壇機会の創出など、広く活躍をしていただいています。
また、今年はキャリアアドバイザー制度を構築しました。全国の社員と個別のキャリア面談を行うキャリアアドバイザーの役割はシニア社員に担ってもらっています。

―すでに様々な取り組みをされていますが、ワーキンググループに参加する中で、参考にしたいと思った他社の制度や取り組みはありましたか?

川村:例えば、当社はラインオフが60歳ですが、ラインオフが52歳という会社があったり、「社内公募制」をシニア社員にも適用し所長クラスのポジションを担う人を手上げ式で募るなど、シニア社員にも挑戦を促すような仕組みがある会社があったりなど、刺激を受けますね。また、数千人の全社員と人事部が面談している会社があります。当社は17,000人なので同じように人事部が全社員と面談するのは難しいところですが、例えば人事部以外の人にも協力を依頼することで取り入れることができるのではと思えました。

―今後、ワーキンググループメンバーと取り組んでいきたいことはありますか?

川村:お互いのナレッジを活かし、例えば「地域貢献」という形で数社連合・合同型のプロジェクトを始めることができたら面白いですね。当社は全国で71拠点あり、行政とも「地域プロデューサー」というポジションでつながりを持っていますので、その取り組みのなかで貢献できることがありそうです。あとは広報関連でも自社のリソースを使って、放送や出版などもできそうです。ワーキンググループ活動を通しての参画企業との情報交換もさることながら、実際に取り組みを一緒に行い、地域に価値提供できたらよいと思っていますね。

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