LIXILグループの人材育成ポリシーは働く個人として希望が持てる<HRカンファレンス2013秋に行ってきました(2)>

2013年11月12日~13日の2日間で、日本の人事部主催のもと開催された『HRカンファレンス2013秋 ~人・組織・経営のイノベーション~未来を創る新成長戦略~』のレポート(2)です。
パネルセッション、『世界で戦える"経営人材"を育成する~企業トップに求められるものとは何か~』 での、LIXILグループ 八木副社長の発表は、働く個人としても希望が持てたのでレポートします。
レポート(1)慶應義塾大学 花田教授の基調講演はこちら

コラム

"自分の軸"探しは、1日1時間

LIXILグループの八木副社長からは、『グローバルで通用するリーダー』について発表がありました。まず、そもそもどういう人材がグローバルで通用するリーダーなのか?いくつかの要件のなかに、「直面する多くの選択・決断において、自分の判断基準に"軸"を持っている」というものがありました。グローバルリーダー育成は、1年くらい「お前の軸は?」と問い続けることから始まるそうです。1年くらいでは軸が何かまでは見つからないものの、"自分の軸"を持つことの必要性に気づくそうです。

例えば、1日1時間×1年=365時間も自分の軸について考えられる。それだけで、周りと差が付く。

1日1時間くらいなら、私にもできそうです。軸とは何か?から考え始めたいです。

人材の選抜は勝ち負けではないし、年齢が基準でもない

誰をグローバルリーダーに育てるか、選抜をするわけだが、選抜された者が勝ち組で、選抜されなかった者が負け組というわけではない。
長期的なキャリアのなかで、スキルアップや見識を広げるための学びの期間を取ったり、子育てや介護があったり、仕事のペースを落とす期間があったとしても、"今"、仕事を頑張っていて、要件を満たす社員から選抜する。その時、社員が何歳かは重要ではない。

私自身、子育て時間を増やすための転職を経験しましたが、仕事中心の生活から少し離れることにキャリアの不安がありました。
会社から選抜されるというような状況はありませんが、「今、その時が何歳であってもキャリアを形成できる」そんな勇気をもらえました。

人事も社長を目指せ

人事はバックオフィスではない、人事もドライバー(運転手)だ。人事だって社長を目指す。

人事が例として挙げられていましたが、人事以外も、どんな専門性を高めてきたかに関わらず、なりたいという意思や情熱が大事なのだというメッセージと受け取りました。

年齢関係なく、「強い意思をもつ」「自分の軸を持つ」「専門性を高める」など、キャリア自律を考えるうえでも、とても参考となる内容も盛り込まれた発表でした。私個人としても働くうえでの勇気がもらえた内容でした。

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