ベテラン社員が活きる仕事がきっとある

65歳以上になっても活躍し続けたい人、あるいは生涯現役を目指したいという人など、私たち日本人は長く働きたいと希望を持っています。特にシニア人材の場合、どうすればその希望を叶えることはできるのでしょうか。「ベテラン」らしいキャリアを継続の仕方について考えてみたいと思います。

2014.12.19
コラム

こんにちは、ライフワークス代表の梅本です。

先日健康診断を受けてきました。年末は健康診断を受ける人が多いのでしょうか、クリニックは大盛況でした。待ち時間を退屈しなかったのは週刊AREAのおかげでした。

生涯現役は、個人の能力がモノを言う

AREAに『自分の市場価値を知る』という特集があり、興味深く読んでいました。
紹介されているデータや事例では、生涯現役を希望している人がとても多いこと。
生涯現役を希望する理由として、「収入を得たい」「生きがいを持ち続けたい」「生活にハリが出る」「健康のため」などが上位だったように記憶しています。

年齢が高くなるにつれて働く場を見つけることは難しいことです。現在、法律で義務づけられている企業の雇用上限年齢は65歳。その先は自力で働く場を探すのです。
生涯現役を希望していても実現できている人はひと握りで、個人の能力がモノを言う厳しい世界です。

ベテランの強みを活かす

さて、ここからは、生涯現役の手前、定年前後の働き方に話題を変えましょう。

中小企業では60歳超のベテラン社員が活躍している事例がたくさんあります。
しかも、大手企業の場合、役職定年や定年後再雇用など年齢が上がるにつれて収入が下がるのに対して、中小企業では技術、技能を持っている社員なら定年前と収入が変わらないことも多いと聞きます。

この話をすると、メーカーの製造現場の話だからと言われますが、事務系ホワイトカラーの職場でもベテラン社員が活躍している事例が出始めています。
冒頭で紹介したAREAに、大手証券会社で高齢の顧客専任のアドバイザーを務める60代の社員が紹介されていました。

高齢の顧客は「同年代のアドバイザーに安心感を覚える」と好評とのことでした。企業の業種や規模の大小を問わず、ベテラン社員の強み、持ち味をしっかり把握して、双方にとってプラスとなる60歳以降の仕事、働き方を作り出していくことに真剣に取り組むことが求められています。

社員自らも上司にアピールして

社員個人も自分のできることを整理して、上司や職場にアピールして欲しいところです。研修をオブザーブしていていると、予想以上に上司は部下の強みを知らないということが見えてきます。

研修受講者の皆さんには、自分から上司に研修報告をするよう勧めています。
研修で作成したワークシートを見せながら、自分のことを話すことから始めてほしいと思っています。

記事を書いた人

ライフワークス代表/梅本 郁子
さまざまな環境変化によって、私たちのキャリアは影響を受けます。しなやかに、そしてポジティブに変化を乗り越えて、自分らしいキャリア実現のためにサポートさせていただきます。

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