40代向けキャリア研修のポイント/環境変化をキャリアに組み込む

「40代にもキャリア研修を行いたい」とお考えの企業の人事の方も多くなりました。そこで今回のコラムでは、40代のキャリアの課題とキャリア研修を行うためのポイントを簡単に紹介します。

2014.11.13
コラム

こんにちは、ライフワークスのマーケティング担当、尾上(オノエ)です。

私自身が30代半ばを迎えた今、『40歳の自分』を考えることが増えてきました。これまでの仕事は"20代の頃の延長"という意識が強かった一方で、「でも、40代はそんな仕事の仕方で良いのだろうか?」ということをよく思います。

当社の研修においても、50代に実施していたものを40代向けの研修として前倒しにしたい、という要望をいただく機会が増えてきています。そこで、今回は40代のキャリアとキャリア研修について考えてみました。

20代、30代の頃のロールモデルは40代だった

40代のキャリアについて調べていくなかで、2014年10月14日にプレジデントオンラインに掲載された一橋大学の守島教授の記事『男40代、人生の危機を救う2つの処方箋』を目にしました。

記事の冒頭では『ミドルの危機』について触れています。これは、昨年の当社のセミナーでリクルートワークス研究所の大久保所長に講演いただいた際にも同様のことが触れられています。

ミドル世代の多くがプレイングマネージャーとしての役割を与えられ、マネジメントと現場仕事がそれぞれ中途半端な状態になり部下育成がままならない、仕事の負担が大きすぎてモチベーションが低下してしまう問題です。私も、新卒で入社した会社ではよく見かけた風景です。責任と仕事量の大きな負荷に耐えられるのだろうか?と不安になったものです。

もうひとつ、目の当たりにしたものがあります。
それは、管理職になれず、モチベーションもパフォーマンスも落ちてしまった40代の先輩社員です。それまで決して評価が悪かったわけではないのに、周囲も「あの人は仕事ができない」というような目になっていました。

この2つのタイプの40代の先輩社員を見ながら、同期と「行くも地獄、行かぬも地獄だなぁ。」なんてことを言いながら飲むこともありました。結局、最後は、行くしかない!と鼓舞し合いながら飲み会はお開きとなるわけですが。。。

仕事や役割のマッチングは重要

その後、私はほかにやりたいことがあってその会社を辞めて転職したのですが、しばらくして、会社に残っている同期から、会社の合併でできて新たなポストに管理職になれなかった先輩社員が抜擢されたことを聞きました。

現場の成績は人並みでしたが、管理職になってからは水を得たかのように成果を出しているそうです。確かに傾聴力や調整力のある方だったのでマネジメントがフィットしたのでしょう。会社が適性を見抜いていたのか、たまたま他に適任者がいなかっただけなのか、本人が手を挙げたのかはわかりませんが仕事や役割と人材のマッチングはやはり重要です。

また、転職先では、ベンチャー企業ということもあってか"まず任せてみるという"風土でした。
ある程度経験を積むと、どんどんマネージャーに抜擢されます。抜擢された本人も実際にマネジメントをやってみて、合う/合わないを実感し今後のキャリアを考えていくことができました。

40代はやはり節目、立ち止まって考えたい

仕事のペースを落とすということではなく、40代はやはり人生やキャリアの中間地点の節目として、今後のことをじっくり考える時期ではないでしょうか。私の先輩社員は運よく(?)フィットする仕事に就いて成果を出せましたが、もし自分がこれからずっと機会に恵まれなかったら?と考えるとぞっとします。

自分がどうありたいのかを考えて人生の目標に向かうからこそ、常にアンテナを広げ、限られた機会を自らチャンスに変えることができるのだと思います。

当社の40代向けキャリア研修においては、これからのキャリアを考える仕掛けのなかで"環境変化を考える"という視点を持ってもらうようアプローチを行っています。
キャリアは世の中や周囲の変化に影響されます。変化を捉え、柔軟に自分のキャリアに組み込んでいくことが、現実的なキャリアのプランニングと言えます。変化を受け入れたり、変化に敏感になるトレーニングにもなるのでおすすめです。

当社の、「変化対応型キャリア開発研修」だけではなく、「40代社員向けキャリア研修」でも、"環境変化を考える"ことを促しながらキャリア意識を醸成するようなプログラムで構成されています。内容にご興味のある人事・研修担当の方は是非ご検討下さい。

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