仕事のやりがいとは?従業員が感じる瞬間と自分で見つける方法

ビジネスシーンでは「やりがい搾取」という言葉が広く知られるほど、仕事におけるやりがいは重視される存在となっています。しかし、具体的にやりがいとはどんなことを指すのか、実際のところ理解が曖昧になってしまっているケースも少なくありません。その特徴を改めて確認しながら、どうすれば自社の従業員がやりがいを感じることができるか探ってみましょう。

本記事では、やりがいに関する基礎知識から、従業員がやりがいを感じる場面、やりがいを見つける方法まで解説します。イキイキ働ける職場づくりへ取り組む人事担当者様は、ぜひ参考にお読みください。

2022.10.19
コラム

仕事のやりがいとは?

自社の従業員が日々、会社でイキイキ働けるようにするには、仕事に「やりがい」を見出だすことが一つのポイントとなります。初めに、人事担当者が理解しておくべき、やりがいの意味を解説します。

仕事に取り組む価値や仕事から得られる充足感のこと

「やりがい」とは、仕事をすることで精神的に満たされる価値観や理由がある状態を指します。具体的には、成長意欲のほか、達成感や充実感などの手応え、悔しさをバネにする熱意など、人によってさまざまです。
こうしたやりがいは、人生を豊かにするうえで欠かせない要素の一つだと考えられています。

やりがいの有無は、仕事へのモチベーションに関わる場合があります。仕事にやりがいがないと、一般的に業務に対して向上心や楽しみを抱きにくいためです。このような働き方では、日々の業務を単なる繰り返しの作業だと感じてしまうおそれがあります。
従業員が業務に前向きに取り組むためにも、自身の仕事にやりがいを見出だせるといいでしょう。

仕事のやりがいは人によって異なる

やりがいの感じ方は一様ではなく、同じ職場で一緒に仕事をしていたとしても、人によって感じるやりがいは異なります。例えば、仕事に見合った報酬を得ることにやりがいを感じる人もいれば、顧客からの感謝の言葉にやりがいを感じる人や、信頼する上司から褒められることでやりがいを感じる人もいます。人それぞれ価値観が違うため、やりがいにも違いがあるのです。

ただし、仕事のやりがいは誰もが必ず感じられるわけではありません。職場や環境、業界や職種での仕事内容などによっては、やりがいを感じにくいケースもあるでしょう。人事担当者が理解しておきたいのは、仕事のやりがいを感じることだけが正しいわけではないという点です。多様な価値観があることを認めながら、できるだけ多くの従業員がやりがいを感じやすいような職場づくりを意識すると良いでしょう。

仕事のやりがいを感じるときとは?

前述の通り、仕事のやりがいは人によって多様だといえます。そのため、ここでは一般的に多くの人がやりがいを感じやすい瞬間について解説します。

自分が成長できるとき

仕事を通してスキルが身についたり経験を積んだりすることによって、多くの人はやりがいを感じやすいといえます。その先にキャリアアップも期待できるため、従業員は理想の自分に近づく喜びを感じられるでしょう。なかには、社会性やコミュニケーションスキルが身に付くことに、やりがいや喜びを感じる人もいます。

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自分の能力や経験を活かせるとき

仕事で自分の能力や経験を活かせる実感があるときに、やりがいを感じるタイプの人もいます。留学で培った語学力や対人スキル、過去に経験した業務の経験など、人によって活躍の場はさまざまです。自分の力を発揮する場があることに喜びの気持ちがわき、知識や経験をもっと得たいという成長意欲に繋がるケースもあります。

人は多くの強みを持っています。自らの強みを活かせる場はいくつもあるので、やりがいを感じられるチャンスも複数あるといえるでしょう。あるいは、機会を得たものの力を十分に発揮出来なかった悔しさをバネにすることも仕事のやりがいの一つになり得ます。

仕事を認められたときや周りの役に立ったと実感したとき

自分の仕事を他者から認められたときも、やりがいを感じやすい場面です。社内で表彰されたり、上司に褒められたり、同僚から頼りにされたりと、認められたと感じる機会は数多くあります。

仕事に見合った報酬を得たとき

成果が反映された報酬を受け取ったとき、多くの人がやりがいを感じます。より高い給与や賞与をもらうための向上心を持ち、報酬によってモチベーションを高められる人もいます。給与とは別に評価を実感できるインセンティブを仕事の目的としているケースもあるでしょう。仕事で得た報酬に誇りを感じることも仕事のやりがいに含まれます。

仕事のやりがいを見つける方法

どうしたら各自が仕事のやりがいを見つけやすくなるのでしょうか。最後に、やりがいの見つけ方に関するヒントをお伝えします。

自分は何にやりがいを感じるのかを自己分析する

やりがいを見つけるには、過去の経験振り返り、将来のありたい姿を描きながら、自分の価値観を分析および確認する方法がおすすめです。エピソードから自分が価値を感じることを模索すると、仕事のやりがいに繋がる価値観が見えてきます

  • 過去の経験から自分の価値観を知る
    人から感謝されたときに喜びを感じた経験がある場合、人の役に立つことや、他者への貢献にやりがいを感じるタイプと言えるかもしれません。
  • 将来の理想から自分の価値観を分析する
    将来的に新規プロジェクトを立ち上げてこれまでにない価値を創りたい場合、新しい挑戦をすることにやりがいを感じるタイプだと考えられるでしょう。「日本の●●を海外に広めたい」といった想いがある場合も、自分の夢をかなえることにやりがいを感じる可能性があります。

自分のやりがいと結びつく目標を設定する

目標を設定して仕事のやりがいを自分で作り出す方法もあります。人の役に立つことにやりがいを感じるタイプの場合、周囲の人にインタビューして組織の困りごとを見つけ、解決に向けた一歩を踏み出すといった目標が良いかもしれません。仕事での責任範囲を広げることにやりがいを感じるタイプなら、視座を高めるためにセミナーに参加するという目標を設定すると良いでしょう。

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仕事以外にも目を向ける

人によっては、仕事以外のプライベートに目を向けることで、結果として仕事のやりがいが見つかる場合もあるようです。家族や趣味など、自分にとって大切なもののために仕事を頑張ることに価値を感じられるかもしれません。適切なワークライフバランスにより家族の喜びが生まれたり、趣味から充実感を得たりできれば、それらを両立できていることが仕事のやりがいに繋がる可能性も考えられます。

多くの従業員が仕事のやりがいを実感できる組織を目指して

仕事におけるやりがいの特徴や、やりがいの見つけ方までご紹介しました。やりがいは人それぞれ異なるため、一人ひとりが自分の価値観を軸に見い出していくことが重要です。多くの従業員が仕事にやりがいを感じられている状態だと、一人ひとりがイキイキと働けるため、組織にもメリットをもたらします。できるだけ多くの従業員がやりがいを実感できる組織を目指し、職場づくりに工夫して取り組み続けましょう。

この記事の編集担当

黄瀬 真理

黄瀬 真理

大学卒業後、システム開発に関わった後、人材業界で転職支援、企業向けキャリア開発支援などに幅広く関わる。複業、ワーケーションなど、時間や場所に捉われない働き方を自らも実践中。

国家資格キャリアコンサルタント/ プロティアン・キャリア協会広報アンバサダー / 人的資本経営リーダー認証者/ management3.0受講認定

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