レジリエンスとは?ビジネスでの意味や組織レジリエンスを高める方法

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけとした世界的な社会情勢の混乱、それにより加速したデジタルシフト......2020年以降のビジネス環境は大きく変化しました。デジタル革命とも呼ばれる第4次産業革命が急速に進行したとも言えるでしょう。激変期にあり世界中のさまざまな企業からAI、IoTなどの技術を活用した新しい価値観の商品が次々と生み出されています。

このような厳しい環境下で企業が生き残るためには、未来を予測した戦略的なビジネス体制の構築、未知の領域にチャレンジする企業カルチャーの醸成、さらに、失敗や逆境から立ち直るレジリエンスの高い組織をつくり上げることが重要です。

本記事では、ビジネスにおける組織レジリエンスの意味やメリット、またレジリエンス向上に必要なポイントを解説します。

2021.12.21
コラム

レジリエンスとは?意味と概要

レジリエンスとは「回復する能力」「復元する力」「はね返そうとする力」という意味であり、ビジネスにおける組織レジリエンスとは「困難な状況・環境下においても適応する力」を持ち、単に長期間存続するだけでなく、試練を乗り越えながら繁栄していく組織を意味します。

現在のように、マクロ環境の変化が激しく、いつ想定外の危機が起きるかわからない時代は、リスクをすべて避けることは不可能といえます。むしろ、逆境や困難に押しつぶされることなく、外的環境に順応していく能力、失敗を成長の機会として受けとめて飛躍する力、リスクをバネ(糧)に躍進する力が重要となります。

「組織レジリエンス」は、これからの時代に企業がビジネス成長を続ける上で大きな鍵となるでしょう。

レジリエンスの詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
→レジリエンスとは?注目される背景や組織に与える影響、向上のコツ

組織レジリエンスを高める意味やメリットとは?

組織レジリエンスを高めることで、期待できるメリットには以下が挙げられます。

社員が主体的に行動する風土の醸成

失敗から教訓を学び、再び挑戦(チャレンジ)するという考えが組織内に定着することで、社員一人ひとりに柔軟な思考力・対応力が身につき、主体的な行動を促進しやすくなります。

ダイバーシティ・マネジメントの実現

組織レジリエンスが高まることで、社員の適応力・柔軟性が増します。変化をポジティブに捉えて行動できるようになれば、社員が価値観の異なる考え方、多様性を受け入れるマインドも醸成されやすくなります。
社員の多様な個性(属性、働く条件の違いなど)を柔軟に受け入れ、その多様性を活かしながら組織力を強化する、ダイバーシティ・マネジメントの実現にもつながるでしょう。

社員のストレス耐性向上

近年はIT化によりさまざまな業務が効率化された分、仕事の内容が高度化しています。そうした業務負担に加え、人間関係などのストレスなども相まってうつ病を発症してしまうケースも少なくありません。社員一人ひとりがレジリエンスを高め、ストレスに対処できるようになれば、長期的に働き続けられる社員が増えます。社員自身も自分のストレス耐性や適応力、回復力を高める意識を常に持つことで、心の健康を維持しやすくなるでしょう。

組織レジリエンスを高めるための方策

組織レジリエンスの向上に必要なことは何でしょうか?

ビジョン・ミッション浸透の仕組化

企業のビジョン、ミッションを社員に一貫して伝え続けることが大切です。公式HPだけでなく、企業ブログ、動画などの各コンテンツ、または社内の会議等を介してビジョンを伝え続けていきましょう。企業側がそのように徹底することで、社員の意識が高まり一人ひとりが向いている方向が一致します。そうすることで現場での判断スピードが上がり、自走できる組織に近づいていくでしょう。それは、環境や市場の変化にあわせて一丸となって動く土壌にもなります。

チャレンジを応援する職場づくり

そもそも組織が減点志向であれば、多くの社員はチャレンジしようとは思わないでしょう。仮にチャレンジしても、失敗したときにレジリエンスを発揮できる人が限られてくるのではないでしょうか。そのためには評価制度にも、結果に関わらずチャレンジ自体を評価する要素を取り入れ、チャレンジを応援するカルチャーの醸成を進めることがポイントです。
日頃の業務においては、部下からミスの報告があった際にはミスの再発防止策をナレッジとしていくような環境をつくることが望ましいといえます。こうしたことが定着すれば、困難な局面においてもチャレンジする社員が増え、チームのレジリエンスが高まるでしょう。

一人ひとりのレジリエンス力の底上げ

社員一人ひとりのレジリエンス力の底上げも重要です。社員個人のレジリエンスを高めるには、ビジネスにおけるレジリエンスの重要性についての理解を深める必要があります。レジリエンスの育成研修・トレーニングなどの機会を定期的に取り入れ、未来志向や柔軟な考え方、逆境への適応力を身に着けていける環境を整えることが有効でしょう。

まとめ

企業は、急進的なテクノロジーの進化や顧客ニーズの多様化などの外部環境変化にあわせ、ビジネスモデルを変革していくことが求められています。このような激変の時代において、困難な状況・環境下に適応することを意味するレジリエンスは、企業が持続的に提供価値を発揮し続けるにあたり、基盤になるのではないでしょうか。

組織全体のレジリエンスを向上させるには、働く社員一人ひとりのレジリエンスを高めること、レジリエンスが高い状態を継続するための仕組化が重要です。ぜひ、社員のレジリエンスを向上させる取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の編集担当

黄瀬 真理

黄瀬 真理

大学卒業後、システム開発に関わった後、人材業界で転職支援、企業向けキャリア開発支援などに幅広く関わる。複業、ワーケーションなど、時間や場所に捉われない働き方を自らも実践中。

国家資格キャリアコンサルタント/ プロティアン・キャリア協会広報アンバサダー / 人的資本経営リーダー認証者/ management3.0受講認定

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