キャリア開発研修

仕事と育児の両立支援

育休復帰や時短制度などを利用して勤務する、仕事と育児の両立期の女性社員を支援するキャリア研修です。両立に対する不安を払拭し、会社の期待を知り、自身のキャリア形成に中長期的な展望が持てるように支援することで、モチベーションを高め、早期戦力化を促します。

特に初めての子育てや家事と仕事の両立にあたり、女性は複数の悩みを抱える事があります。「うまく仕事と育児の時間の振り分けができない」、「出産前と比べて時間に制約があるためなかなか仕事の成果に繋がらず焦る」、「一緒に働くメンバーの理解を得られない」など、一人で悩みを抱えた結果、キャリアを諦めてしまうこともあります。目の前の悩みだけにとらわれてしまうと、長期的にキャリアを組み立てていくという考え方ができず、管理職になることにためらいを感じたり、仕事に対して消極的になったりすることも。

このような育休復帰の前後の課題にいかに向き合うのかが企業の人事担当者、女性活躍やダイバーシティ推進担当者にとっては重要です。そのためには、女性社員本人が育児をライフイベントの一つとして可視化します。育児経験は、例えば時間のやりくりやタスクの管理といった、実は仕事への転用可能性のあるスキルだということに気づくことができれば、仕事とキャリア形成の関係が見えてきます。

家族の協力が得られることはもちろん、職場の上司や周囲との関係づくりの支援や、両立期にある女性社員同士のネットワーク形成の支援といった方法で、いつでも相談できる環境を作ることも有効です。そして、両立期にある女性社員に期待役割を明確に伝えることも欠かせません。

仕事と育児の両立における
キャリアの課題

  • 時間の使い方や周囲との関係性などの変化により、目の前の仕事に消極的になる
  • 見通しの立て方が分からず、長期的にキャリアを捉える事ができない
  • 復帰前後で周囲との関係が変化する事に悩み、両立を諦め、離職してしまう

仕事と育児の両立の
キャリア開発の方向性

  • 育休後のキャリアプランを育休前に明確化する
  • 育休復帰後に育児に関するライフイベントとキャリア形成の関連付けをする
  • 上司や同僚、両立期の他の社員といった人たちとの関係づくりを支援する
  • 育休復帰後、フルタイム復帰後の期待役割を明確に伝える
施策例

両立期のキャリアプランを明確にし、復帰後の持続的なキャリア形成を支援

背景

育休後復帰したものの、定着しない女性社員が見られた。中には復帰しない人もいた。

施策

育休前にキャリア面談を行い、キャリアプランシートを作成。復帰後はプランシートを使ったキャリアデザイン研修を行い、育児経験と仕事との関連付けを行いつつ、2年、5年といった先々のライフイベントも踏まえた具体的なキャリア形成のイメージづくりを行った。研修後は上司と面談を行い、職場での期待役割を理解するとともに、キャリア形成の過程のすり合わせを行った。

成果

職場の期待役割を踏まえた本人のキャリア形成のイメージを明確化しただけではなく、上司との認識共有をすることができた。キャリアデザイン研修の中で両立期の状況を共有することができ、同じ悩みを抱える女性社員の中でコミュニティが形成された。

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