キャリア開発研修
20代のキャリア研修
新卒で社会に出て間もない20代の若手社員がまず求められるのは、会社員としていち早く組織の一員となること(組織社会化)です。徐々に担当業務自体の意味や、自身のキャリアとのつながりを意識できるような支援の仕方も必要になってきます。
やみくもに与えられた仕事をこなしていると、時に目標や目的が見失われたり、次第にやらされ感が生まれる事で仕事の意味を捉えることができなくなることもあります。あるいは、些細な失敗から自己効力感、モチベーションが低下してしまうこともあります。そのようなことにならないためにも、日々の経験が自身の力になっていくような学習のサイクルを自らで回していけるようになる必要があります。そして、次第に見え始める30代以降のキャリアを明確にイメージしはじめることも、20代には重要なテーマといえるでしょう。
また、自分一人で学習が進まない、あるいは将来のキャリアが明確にならないという場合には、周囲の影響力のある存在(ロールモデル)から、学ぶ・まねることも、この世代のキャリア形成が進む一つの方法といえます。
20代のキャリアの課題
- 企業・組織に一員として適応することで周囲の信頼を得る
- 自らの持ち味、特徴、適性を見出し、主体的なキャリア意識を形成する
- 仕事の軸となるものを確立し、漠然とした将来不安を払拭する
20代のキャリア開発の方向性
- 経験学習サイクルによって組織社会化を促進する
- キャリア学習サイクルによってキャリア意識の形成を促す
- 助言者あるいは支援者となりうる人のモデリングにより成長を促す
施策例
将来を見据えた主体的なキャリア意識の醸成
背景
入社4年目以降の20代社員のモチベーション低下や離職がみられた。
リーダー・管理職になりたくない20代後半の社員が増えてきた。
施策
自分の価値観やこれまでの仕事の振り返りを通じて、培った経験やスキルが可視化でき、将来のキャリアの展望が持てるようなグループワークや個人ワーク、ケース研究などを含むプログラムで構成されるキャリア研修を行った。
成果
担当する仕事とその仕事の組織の中での役割との関係が明確になり、仕事に対する意味づけができるようになったことで、自分のキャリアに自覚が持てるようになった。