45歳を機に自分を見つめ直し、これからのキャリアを自分自身で考える研修を実施

一人ひとりが、何を目指しどう成長するかを再確認する

当社では、45歳及び50歳を対象にキャリアデザインセミナーを実施しています。50歳向けのセミナーは、2004年よりライフワークスさんのご協力を得て実施しており、2010年度よりは45歳向けのセミナーも開催するようになりました。

45歳でのセミナーを企画したのは、45歳は会社生活の折り返し点であり、これからの会社生活をどうするのか不安を覚える時期でもあると思うのです。そのため、一人ひとりがもう一度、自分を見つめ直し、進むべき方向を定め、チャレンジして成長していくことが重要と考え、45歳のセミナーを企画しました。

なお、50歳のセミナーはキャリアの観点に加えてマネーや退職後の事などライフの観点も含んでいます。各セミナーには愛称名があり、45歳のセミナーは「ディスカバリー」、50歳のセミナーで、一般社員向けは「チャレンジャー」、幹部社員向けは「エンデバー」となっています。愛称名は、スペースシャトルから取っていますが、各セミナーの目的を捉えた良い名前だと考えています。

キャリアを棚卸し、自分の強みを知り行動計画を立てる

「ディスカバリー」は、まず自分史や協力者の視点を通して自己の棚卸を行います。自分自身を良く知った上でこれからの目標を定め、それを実現するための実行計画書を作成します。この過程で、受講者が自らの考えを開示し、それに対して他者からのフィードバックを受けることにより、自分自身の考え方を深めていきます。参加者からは、「これまでキャリアについて考えたことがなかったが、セミナーのおかげで体系的に考えることができた」「新たな目標を見つけることができた」という声が寄せられ、新たなチャレンジにつながっています。

同世代が集まり意見交換できるという効果も大きいです。自分と似た悩みを持っていることで共感したり、自分ではそれほどでもないと思っていた業務経験の価値を指摘され強みに気づいたりすることができます。社内ネットワークが広がり、今後の仕事でのコラボレーションにつながることも期待できます。

社内講師でセミナーを実施。共感しやすく、フォローもきめ細やかに

ライフワークスさんからの提案を受け、セミナーの講師は、講師養成講座を受講して私たちキャリアデザインサポート室が務めています。最初は緊張しましたが、回数を重ねるうちにだいぶ慣れてきました。講師と言っても何かを教えるのでは無く、受講者の方々の相互啓発を助ける事が大切であり、私たちはあくまでお手伝いするという立場で接しています。セミナーの2ヵ月後には、一人ひとりとフォロー面談を行っています。実行計画書をどのぐらい実践できているか、何か問題がないかをヒヤリングして、必要により相談に乗っています。同じ会社の人間ですから、仕事の内容や職場の環境など理解できているので、きめ細かな対応ができますし、廊下で顔を合わせたときに、「その後どうですか」と声をかけることもできます。会社の組織の中で、私たちが一番社員と接している部署だと思います。

セミナーを通して受講者のキャリア意識が高まりますが、それをいかに持続させるかが今後の課題です。といっても、皆さん仕事で忙しいですから、いつもキャリアのことを考えてはいられません。セミナーで考え方を学んでもらい、プロジェクト完了時などの節目でこれからのキャリアを考える習慣をつけてもらえればいいかなと思っています。また、何回かセミナーを実施して、キャリアについて悩んでいる方が多いことが改めてわかりました。ふだん気軽にキャリア相談に来てもらえるように、キャリアデザインサポート室を社内にアピールすることも必要だと感じています。

キャリアを通して自分の夢を描く

キャリアデザインセミナーの目的は、自分のキャリアを考えることですが、それは最終的には自分の夢を描くことだと思います。セミナーを通して、大きいビジョンを描き人生の夢を描いてもらいたいと思っています。45歳は、まだ夢を描ける年代ですから。

この事例のまとめ

課題 今後の会社生活をより充実させるため、キャリアを考える機会を提供したい。
会社生活の中間点を迎える45歳。自分を見つめ直し今後のキャリアを考える機会を提供するために、キャリアデザインセミナー「ディスカバリー」を実施することにしました。
方法 セミナーでキャリアデザインの考え方を提供。自ら将来を考えるキッカケに
セミナーは2日間。1日目は自己理解を深めることが目的です。性格診断や日常生活の振り返り、仕事で大切にしている価値観を明確にしていきます。 2日目はこれからの目標と具体的な行動計画を作成します。自分史をもとにキャリア開発計画表・実行計画書を作成し、グループでの意見交換を行います。
成果 受講者間の啓発を通してチャレンジ意識が高まる。セミナー後のフォローに課題
受講者間の相互啓発により新たな発見や価値観の共有に繋がっています。さらに、キャリアの目標達成に向けた新たなチャレンジ意欲が湧いてきます。課題は、このチャレンジ意欲をどう持続させるか。今は、フォロー面談やキャリア相談だけですが、新たな方法を検討したいと考えています。

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※お話は、ビジネスサポートセンターキャリアデザインサポート室担当部長の野口敏光様、同室担当課長兼人材開発部担当課長の寺田芳直様、ビジネスサポートセンター人材開発部の遠山聖子様に伺いました。ご担当者の所属などは2011年9月現在のものを掲載しています。

※旧株式会社富士通アドバンストソリューションズ様の事例となります。2013年10月1日に、株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズに社名変更されています。

取材日: 2011年9月

研修導入企業情報

株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ 様

目的
ミドル・シニアの活性化
年代
40代
業界
情報通信

企業のご担当者様

ビジネスサポートセンター キャリアデザインサポート室 担当部長 野口 敏光 様

ビジネスサポートセンター
キャリアデザインサポート室
担当部長
野口 敏光 様

ビジネスサポートセンター キャリアデザインサポート室 担当課長兼人材開発担当課長 寺田 芳直 様

ビジネスサポートセンター
キャリアデザインサポート室
担当課長兼人材開発担当課長
寺田 芳直 様

ビジネスサポートセンター 人材開発部 遠山 聖子 様

ビジネスサポートセンター
人材開発部
遠山 聖子 様

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