40代、50代のミドル・シニア社員のキャリア自律、女性社員の活躍推進、ワークライフバランス浸透支援など、多様な人材のキャリア開発研修を通じて企業や組織のダイバーシティを推進します。

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女性社員が「今後のありたい姿」を見つめ直すワークショップを実施
自分の価値観の明確化と上司とのコミュニケーションの重要性を意識づける。

女性社員活躍のために、キャリア形成支援のアウトラインを策定

当社では、ライフステージの変化によってキャリアに不安を抱える機会の多い女性社員がより活き活きと活躍できるよう会社を変えていきたい、という社員の声をきっかけに、2014年にDiversity推進委員会を発足させました。同委員会では、女性活躍推進のみならず、働き方の改善など複数のテーマごとにプロジェクトチームを作り、社員一人ひとりが互いの違いを尊重し、最大限に能力を発揮できる環境を創出するための取り組みを進めています。その中で、女性社員をめぐる課題を把握するために社内調査を行ったところ、いくつかの課題が抽出されました。

そのうちの一つとして分かったのは、「キャリアの積み方がわからない」と感じている女性社員が一部いること。背景には、女性社員側は「自分はこれができる」と自信を持って言えないためにマネジャーとの会話が受け身になりがちで、一方マネジャー側はこのような女性社員の傾向をふまえたコミュニケーションのとり方や仕事の依頼が十分にできていないという「すれ違い」のような状況も見えてきました。

もちろん、自らマネジャーに対して発信できている女性社員も多くいます。だからこそ、ポテンシャルは十分にあるのに活かしきれていない女性社員がいるのはもったいないですし、今後歩んでいきたい人生やキャリアのイメージ、取り組みたい仕事などについて、マネジャーときちんとコミュニケーションできる力を身につけてほしいという考えから「ライフデザインワークショップ」を行うことになりました。

ワークショップで「今後のありたい姿」を見つめ直す

ワークショップで目指したのは、受講者が大事にしている働く意義や価値観、強みなどを明確にし、長期的な視点で「今後のありたい姿」と「その実現のために自分自身が取り組むべきこと」を描くことです。そのため当社でのキャリアだけでなく人生全般について「そもそも今後どうしていきたいのか」を見つめ直す機会になることを狙いました。そして、当社でどのようにキャリアを築いていきたいかを考えられる場になるよう、ライフワークスさんにはプログラムを設計していただきました。

プログラム設計にあたり、特にこだわったのは「キャリア」という言葉を使わないことです。「キャリア」という言葉には、どうしても「上昇するのが当たり前」ということを連想させてしまったり、印象付けてしまったりすることがあります。そのため、この言葉を使ってしまうことで、今回フォローアップしたいと考えていた「自分のペースでキャリアアップしたい」「少しずつできることを増やしていきたい」などの思いを抱いている女性社員が尻込みしてしまうのではと考えたからです。ワークショップの名称も、仕事だけでなく人生全般について考える機会にしたいという意図で、「ライフデザインワークショップ」としました。

管理職にも密に情報を共有し、目的を周知

また、実施にあたって管理職に対する情報共有をこまめに行いました。事前に全管理職に対してワークショップの趣旨と、参加を希望する女性社員がいれば業務上支障がないように調整してほしい旨を伝えました。またビジネスに影響が出ないよう、部署ごとに人数枠を設定し、超過する場合は該当部署の部長とすり合わせた上で参加人数の調整を行うなどの配慮もしました。さらに受講者が確定した後には、その上司向けの説明会も実施し、ワークショップの意図や内容、終了後に行ってほしい声かけなどについても説明しました。その結果、管理職層に対して、女性活躍推進の意義の浸透や、課題の共有などが進んだと感じています。

ワークショップでは、最終的に10年後のありたい姿と、実現に向けた今後1年間の取り組みを描いてもらい、運営側からは「やりたいことがある程度見えてきたと思うが、それを実現するには自分一人では難しく、上司の協力が不可欠。だからこそ今回考えたことをぜひ上司との面談などで活かしてほしい」と働きかけました。皆、積極的にワークに取り組み、人生全体を見通した「ありたい姿」を模索しながら、自然と仕事についても考え、将来像を描くことができていました。

ライフデザインワークショップの概要

日程 1日間
対象 20~40代女性社員
ねらい
  • 中長期的な視点で「今後のありたい姿」を考え、その実現に向けファーストステップを踏み出す
  • 人生をデザインする方法を具体的に学ぶ
プログラムの内容
  • 価値観を探る
  • これから起こる変化について考える
  • 10年先の自分の姿をソウゾウしてみる
  • 数多くの選択肢を考える
  • 私の将来像を描く

受講者の97%が満足する結果に

終了後のアンケート結果を見ると、総合評価として97%が「よかった」または「とてもよかった」を選択し、社内の他の研修に比べても高い評価を得ています。「ワークショップの結果を、上司とのコミュニケーションに活かしたい」と答えた受講者の割合も想定以上でした。さらにグループ分けで受講者の属性が偏らないよう、新卒・中途、子どもの有無、所属部署・拠点が混在するようにしたことが好評で、「普段は話す機会のない人から意見をもらえ、自分の考えが深まった」「さまざまな働き方やライフステージ、価値観の人がいて、考え方が参考になった」などの感想も寄せられました。

ライフワークスさんには、私たちの要望を的確に汲んでさまざまなパターンを提案していただいたことで、やりたいことを実現できるプログラムにできたと感じています。また、講師の方も、受講者が遠い存在に感じるような肩書きのある方ではなく、親しみやすい雰囲気で、かつ、経験豊富でノウハウを持っていらっしゃる方だったため、安心してお任せできました。前述したような「キャリア」という言葉など、使用を控えてほしい表現も当社からいくつか相談させてもらいましたが、それも受け止めた上で、受講者に刺さりそうな、でも柔らかい言葉で語りかけていただいたのもよかったと感じています。

今後の課題としては、「受講してほしいけれど手を挙げてくれない層」にいかにして参加してもらうか、という点が挙げられます。また今回実施してみて、長期的な視点で今後のありたい姿を描くことは性別を問わず重要だということ、そして管理職の意識改革も重要であるという結論に至ったため、取り組みの主体をそのままDiversity推進委員会が受け持つのか、それとも人事部にバトンタッチするのかも含めて検討中です。今後も取り組み方を変えながら継続し、徐々に変化が起きてくることを期待したいと思います。

この事例のまとめ

課題 女性社員の一部は、自身の価値観や将来像が明確になっていなかった
できることや将来のありたい姿などについて、普段のコミュニケーションの中で上司に伝えきれず、ポテンシャルを十分に活かしきれていない女性社員が一部いることが課題の一つだった。
方法 「今後のありたい姿」を中長期的視点で考えるワークショップを実施
仕事に限らず、人生において「今後のありたい姿」を中長期的視点で考えるワークショップを実施。大事にしたい価値観を探り、10年後のありたい姿と、実現に向けた今後1年間の取り組みを描いた。
成果 受講者の将来像が明確化するとともに、管理職の意識改革のきっかけにもなった
受講者にとっては自身の価値観やありたい姿を見つめ直す機会となり、上司とのコミュニケーションの重要性を意識づけることができた。加えて、管理職の意識改革のきっかけにもなった。

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